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2010年4月 9日 (金)

AG-H350メンテ

今回はTEAC製のAVレシーバーAG-H350の修理記事になります。

1 サブシステムの中核として便利に使っている訳ですが、光入力の1つが接触不良の様に具合悪いのと、ボリュームつまみをどちらに動かしてもレベルが上がるという不具合を抱えています(スピーカーを底付きさせた一因。リモコン操作で回避)。それと、パワー部電源平滑ケミコンが膨れているのを以前に蓋を開けた時に発見しているので、丁度良いコンデンサが手に入ったタイミングで交換してしまおう…と画策していたものです。

2パワー系の電源ケミコンです。まず噴火しているの間違いなし!

に見えます

 

356 ワシワシ解体。AVアンプは入り口と出口が多く、パズルの様になっています。
強制冷却ファンを持っている為、温度センサが放熱器に取り付けられています。

 

78 フロント左右中央、リア左右のD998/B778によるSEPP5系統が実装されています。

 

 
 

91011 摘出した電源基板(電源部も載った基板?)の噴火コンデンサを交換します。運良く同じサイズでエルナーのオーディオ用をゲットできました。耐圧が下がって容量アップ。電源電圧は片側35V程度なので問題無し。しかし日ケミのマークの「NIPPON」を「KOREA」に置き換えただけという何ともネタチックな部品が使われています(^^;

1213 パワーアンプ部に光入力部のハンダ面。激しくハンダ割れしていますので、再ハンダで補修します。同様な実装をされている部品も予防補修。これで光入力の問題は解決です。パワー部の激しい割れはバイアス回路だと思われますが、良く飛ばなかったものです。コレ、部品をハンダ槽で実装してから放熱器に固定しているのかもしれませんね…このアンプに限らず工業製品故の宿命と言えるかもしれません。
 

1415ネタ第二弾。サムソンならぬサムヨン?製ケミコン。もう一々驚いて居られません(笑

その他アンプ系(AD,DA、セレクタ等)の電源を作っている3端子レギュレターの出力側ケミコンを 固体コンに交換してみました。敢えて容量を半分くらいに削ってみます。あまりにレギュレターに近い配置の物もあるので、おあつらえ向きでしょう。
 

161718続いてパネル周りに行きます。右手に動作のおかしくなっているボリューム代わりのエンコーダーがあります。下にバランス用ボリューム、セレクタ用エンコーダーと続きます。

 

 
 

1920 エンコーダーをパカッと。メカニカルタイプで、下の2本のブラシで2相パルスを作っていますが、長い方のブラシが接地力不足になっていて正しく2相パルスを作れない状態になっていました。ブラシを少し曲げて接地力を上げ、ローターのグリスを落として掃除、接点グリスを塗り直して組立直します。

 

 

2122 組立を終わって、怖いもの見たさにコンデンサの頭をパカッ(カッターで切開) しかしカバーだけがもっこり変形してしていただけで、噴火はしていませんでした…騙された(笑  

 

 

コンデンサを換えていますので音が変わりました。アンプ回路が単純なのと(電圧増幅段とパワー段で電源共用)オーディオ用ケミコンの組み合わせなので、音の変化が大きく出る様です。高域に向かってヌケが良くなる良く有る傾向ですが、エージングが効くまでキツ目の音が出る副作用も出ました。
以上で不具合は解消しましたので安心して使えるようになりました。スピーカーと併せてまたHi-Fi傾向になった様です(^^;
 
続編

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