2ヶ月程前に行った作業の記録になります
例によって追試はオウンリスクな記事です(^^;
メインシステムのF-120Aです。ウレタンのエッジがボロボロになってしまいました。メーカー修理で対応出来るそうですが、振動系を丸ごと交換する事になるのでエージングからやり直しになってしまいます。
ガスケット?をベリベリと引き剥がし
このユニットのコーンは硬め?なのでエージングが入り、おまけに時間が掛かると記憶しています。折角枯れた?コーンがもったいないのでエッジだけ張り替えてみる事にしました。
エッジもベリベリ。エッジの下に高さ調整シム代わり?の厚紙がありますのでこれもベリベリ。
メーカー修理は張り替えを失敗した時の最後の手段に取っておく事にします(嫌がられそうですけど(^^;
コーンの裏側でゴム系の粘着材?(柔らかい)でエッジが固定されていて残るので、エッジの残骸をドライバの先等でこそぎ落としました。粘着材は無理をしない程度に取り除きました。
エッジを外してみてから感じたのは、コーンが全体としては柔らかく感じた事です。局所的には硬く感じていたので不思議な感覚でした。
エッジにはこちらの16~20cm用を(最小サイズかつ加工前提なので)使ってみました。
画像は作図後の図。元図を基に厚紙を切り抜き細マジックでなぞっています。
こちらは作図元
とその原寸大。300dpiで等寸になります。
4ピースを接ぎ合わせて円になります。継ぎ目を斜めにして、硬さが出ない様にしてみました。のりしろが長く取れるので、重ねしろは少なくしてみました。
エッジ部分組立。100均で入手した透明のゴム系接着剤を使っています。内径81mm、外形108mmになっています。
どう見ても薄いウレタンよりは抵抗が大きそうですが果たして…
フレーム側から接着しました。組み立てたエッジは作図面を裏にしてマジックの線を隠します(笑
次は少し急いだ作業が必要になります。コーン裏側の縁に接着剤を塗っていくのですが、フレームが邪魔になっても塗っていかなければなりませんし、時間を掛けると塗り始めた所が硬化してしまいます。柔らかい内に接着を開始した方が革への浸透が良いと思うので、少々ラフになっても塗る、塗り延ばす作業は2分以内にしたい所。
続いてエッジをコーンの裏側に入れて固定していきます。エッジをピンセットでつまんではコーンに押し付け~を繰り返していきました。のりしろが1mm程度しか無いので(攻め過ぎた?)最初は対向4カ所を位置関係に注意しながら固定するのが良いでしょう。革の厚さでほぼ平らになりました。
一昼夜硬化待ちして完成。音出ししてみると何だかボソボソ?したような音(^^; しかしエージングはかなり急速に進み、一週間程で落ち着いてきます。傾向としては、低域は動きにくく、高域は減衰が高いのかカマボコ型っぽくなる様です。恐らくオリジナルの状態よりもS/Nが上がった感じになっていると思います。このシステムは2.1chで、箱は7L程度と低域は捨てているので、この改造は良い所だらけとなりました。上の5HH10は0.47μFとアッテネーターで繋がっていますが、もう少しレベルを上げる事になるかも知れません。ちなみにサブウーファーは40Hz、18dB/octで繋がっています。
意外な事ですが、このスピーカーは聴取位置がシビアな傾向があったのですが、それが緩和され、音場がフラットに展開する様になりました。原因としては、最初に除去したゴムの段差が無くなった事、エッジが厚くなってフレームとの段差が減った事、コーン縁での減衰が増えて点音源に近くなった事?等が考えられますが結果オーライです(ぉ 新品で同じユニットを使う事がまた有るとすれば、すぐ張り替えてしまうかもしれません(^^;
システム構成:メインSP:記事のもの、サブウーファー:SLE-24W+35L箱ダクト外付け、プリメイン:自作、サブウーファーアンプ:自作、CDプレーヤー:TEAC P-700+D-700、Cカセット:自作(休眠中、Aプレーヤー:謎モーター+謎アーム+V15type4
私信:このスピーカーに10F100が装備されていた時の音を知っているひと連絡ください
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